銀座若菜について
<若菜の歴史>
文政創業「得月楼」の伝統を汲んで
銀座若菜の前身は、文政11年創業(1828年)に名古屋、納谷橋のたもとに開業した料亭です。 幕末の詩人、頼山陽がこの店に遊び清流堀川に映る月を眺めて作詞した一節から「得月楼」と名付けられ、以来幾多の文人が東西から訪れる店となりました。 料理はもちろんのこと、名古屋特産の青瓜や守口大根を漬け込んだ自家製の<みりん奈良漬>は、天下一品と評判をいただいていました。
「つけものの神様」の里で漬物づくり
昭和21年、<みりん奈良漬>の伝統の技と<得月楼>の暖簾を受け継ぎ、名古屋の西郊、蟹江町に<若菜>を創業しました。豊かな濃尾平野に位置する自然の恵みの里であり、近郊にはお漬物の神様を祀った<萱津神社>があります。
「若菜」の名は作曲家の山田耕筰先生が、源氏物語の<若菜の巻>からとり名付けて
くださいました。
東京銀座7丁目から銀座の粋
昭和28年、東京銀座に<おつけもの若菜>本店を開店しました。
当初は得月楼の伝統の味、奈良漬の専門店としてスタートしましたが、徐々に日本全国各地で受け継がれてきたお漬物の名品を発掘して取り寄せ、店頭でご紹介していきました。銀座で手にする諸国名産のお漬物は、<ふる里の香り、母の味>として、都会のお客様に大層喜んでいただきました。
地方の名産品に学ぶと同時に、いち早く世界のお漬物の研究して、<漬ける>技術を磨き、食生活の変化に対応した商品の開発を手掛けて今日に至っております。
<若菜のこだわり>
日本の食文化の源として漬け床を大切にする
日本が誇る発酵の文化は漬け床の文化ともいえます。
漬け床には、塩、糠、醤油、酢、味噌、糀、粕があります。
塩はまず漬物づくりの基本。
塩に漬けることで、酵母や乳酸菌などの微生物が働き、漬物の風味が生まれます。
次に発酵の過程から生まれた漬け床に漬け替えていきます。
ヌカ床、醤油床、酢床、味噌床、糀床、粕床、時間と共に、漬け床の風味が素材に沁みこみ、独特の香り、旨味を醸成していきます。漬物の妙味というものです。
銀座若菜は漬物本来の美味しさである、この妙味を大切にしています。
素材×漬け床×季節
銀座若菜は、日本の四季を大切にしています。
野菜の美味しさは、土壌と旬と鮮度にあります。
農家が丹精した畑で採れた旬の時期の野菜を、時間を置かずに漬け込むことが基本です。
ですから銀座若菜の店頭には、その時期にしかない商品がたくさんあります。
お客様に、うつろう四季を感じていただけたら仕合わせです。
新しい挑戦をし続けます
素材×漬け床の掛け合わせは無限。
美味しさを生み出す漬け床さえあれば、何でも漬けられます。和・洋を問いません。
野菜、フルーツ、魚、肉、たまご、とうふ、チーズ、花、これまでいろいろな素材を漬けてきました。
食卓で笑顔が広がるお漬物を目指しています。
【会社沿革】
昭和 21年 | 得月楼の漬物部門を引き継ぐ形で奈良漬の製造を始める。 |
昭和 26年 | 名古屋に“おつけもの得月”を開店。 (文政11年創業の頼山陽 命名による料亭「得月楼」を改称) |
昭和 28年 | 丸栄(名古屋栄)に出店。 東京・銀座に“おつけもの若菜”を開店。 (若菜の商号は作曲家山田耕筰先生の命名) |
昭和 31年 | 株式会社若菜を設立。山田清三社長に就任。 梅干・らっきょの製造を開始。 東急百貨店に出店。 本社に漬物研究室を開設。 銀座三越、三越日本橋本店への出店 |
昭和 41年 | 浅漬けの製造を開始。 名古屋オリエンタル中村(現・名古屋三越) に出店。 小田急百貨店に出店。 |
昭和 49年 | 東京・世田谷代沢に東京営業所ならびに配送センターを開設。 |
昭和 51年 | 新工場開設。パッケージ商品の量産体制を備える。 スーパー卸部門開始。 主要な原料を減農薬・無農薬・有機野菜に転換。 |
昭和 53年 | 成城石井との取引を開始 |
昭和 60年 | 名古屋の「得月」を改めて、称号を“若菜”に統一。 |
昭和 61年 | 本社に直営店を開店。 羽田空港に直営店を開店。 |
平成 2年 | 山田謹一 社長に就任。 松阪屋名古屋店に出店。 |
平成 5年 | 株式会社銀座若菜の設立 羽田空港 第1ターミナル開業 店舗オープン |
平成 15年 | 東京大丸に出店 |
平成 16年 | 羽田空港 第2ターミナル開業 店舗オープン |
平成 17年 | 中部国際空港(セントレア)に直営店を開店。 ecute大宮・ecute品川に出店。 |
平成 22年 | 東急フードショー、アトレ吉祥寺店への出店 |
平成 27年 | 東急たまプラーザに出店 |
平成 28年 | 山田耕平 社長に就任 |
平成 29年 | 伊勢丹新宿店への出店 |
【会社概要】
社名 | 株式会社若菜 |
屋号 | 銀座若菜 |
所在地 | 〒104-0061東京都中央区銀座6-6-1 |
TEL | 03-3412-5161 |
設立 | 昭和31年2月28日 |
資本金 | 2400万円 |
代表者 | 代表取締役社長 山田耕平 |
従業員数 | 150人 |
売上高 | 14億(平成30年度) |
事業内容 | 漬物およびその関連商品の生産と販売 |
事業所 | 東京営業所 東京都世田谷区上馬2-29-16 本社工場 愛知県海部郡蟹江町蟹江本町ヤノ割46 |