ぬか漬け ワンポイント「季節の野菜を漬ける ズッキーニ」
ぬか漬けというと和食のイメージが強いですが、洋の野菜でもいろいろ楽しめます。
いま旬のものでいえば、ズッキーニ。
炒めたり、グリルでおいしい野菜ですが、生で食べられるぬか漬はビタミンCの摂取という点でもおすすめです。
おいしい漬け方のポイントは、きちんと「下漬」をすること。
写真のように、ビニール袋にズッキーニと塩(小さじ1杯)を入れ、袋の外から、全体に塩が行きわたるように手早くもみこみます。それから、袋を下の方から手で包み込むようしながら袋の中の空気を抜いていき、輪ゴムなどで口を縛り、常温で15分ほど置いておきます。野菜と塩が密着をすることで、ここに「浸透圧」が働いて、野菜の中から水分が出てきます。
(実はこの「浸透圧」こそが、漬物らしい食感をつくる、いわゆる「漬かる」メカニズムなのです。この時は、240gのズッキーニから、重量のだいたい5%分、13gの水が出てきました。計量してみると、野菜がつかるプロセスが実感できて面白いですよ。お子様との体験学習にも!)
この下漬が出来てから、ぬか床に漬け込むことで、しっかりと漬物らしい食感に仕上がります。ぬか床に余計な水も出ないので管理の面でも便利です。
食べるとき、オリーブで和えれば洋のメニューにも合わせやすくなり、含まれているカロテンも効果的に吸収できるのでおすすめです。